女性はみな宝石。
これがスルストの持論である。
女性を前に口説かないなど、彼にとっては罪でしかない。
自らの掟に忠実に従って、スルストは今日も女性を口説いていた。
「今度一緒に行きまセンカ? ステキな場所があるんですよ~」
「あの、スルスト様。困ります」
スルストに頼まれて酒を持った侍女は、言葉とは裏腹に頬を赤く染めて、まんざらでもないような表情をしていた。
スルストは額に手を当て、天を仰ぐ。
「ユーを困らせてしまうなんて、ワタシはなんて恥ずかしいことをしてしまったのデショウ! ごめんなさいデス」
スルストはぺこりと頭を下げた。
「スルスト様ったら」
侍女はくすくすと笑う。
「チャーミングな笑顔デ~ス。花も霞んでしまいマスネ」
「スルスト」
と、その時、氷の刃のごとく鋭い声がスルストの背にかけられた。
侍女はびくっと体をすくめる。
解放軍でスルストを呼び捨てにする人物は一人しかいない。
「フェンリルさ~ん!」
スルストは両手を広げながら振り返った。
そこには冴え冴えとした美貌の女性、天空の三騎士の一人フェンリルの姿がある。
フェンリルは自分を抱きしめようとするスルストの腕を無駄のない動きでかわして、侍女に一瞥をくれる。
「……し、失礼いたしました!」
侍女は酒瓶をスルストに押しつけると、脱兎の如く姿を消した。
フェンリルは小さく溜息をついた。
フェンリルが地上に降りて数ヶ月。天空の騎士であるがゆえに、人々に必要以上に崇め奉られたり、遠巻きにされるのは慣れた。
しかしあの侍女のように怯えられるのは、いつまでたっても慣れない。
これは天空で暮らした数千年の間も同じだった。
スルストと女性が共にいる場面にフェンリルが現れると、彼女らは猛獣に威嚇されたように、あるいは喉元に刃を突き立てられたかのように、酷く怯えて逃げ出すのだった。フェンリル自身はごく普通にスルストに声をかけたつもりなので、己の何が悪いのかと懊悩することになる。
「NOooooo……!」
「みっともない声を出さないで」
名残惜しげに侍女が去った廊下の向こうに手を差し伸べるスルストに、フェンリルは冷たい声で言う。
しかしスルストはそれにもめげず、にかっと歯を見せて笑った。
「いいデス。フェンリルさんがいますからネ!」
「スルスト。あなたはまともに話せないの? これほど長く生きているのだから、できないとは言わせないわよ」
「フェンリルさ~ん。ミーの心配をしてくれるだなんてシアワセですね~」
「スルスト」
諭すように呼ぶと、スルストはきゅっと唇を結んで黙った。
「天空ではそれでもいい。しかし、地上にいる時はきちんとしなさい。女を口説くのは止めろとは言わないが、控えなさい。天空の騎士の威厳が損なわれるでしょう」
「OH! フェンリルさん、ジェラシーですか!?」
スルストは身をくねらせた。
「ダイジョ~ブです。ワタシはフェンリルさん一筋ですヨ
」
「迷惑よ」
フェンリルはきっぱりと言い放つと、再びスルストの腕をすりぬけた。
――この男には話が通じない。
フェンリルは苦々しげに眉を潜める。
尋ねてもはぐらかされ、詰問しても的はずれな答えが返ってくる。真面目に相手をするのが馬鹿らしくなるのだ。
チャーミングだとかキレイだとか、そんな軽薄な口説き文句を何度聞いた事だろう。事あるごとに美辞麗句を尽くされているために、今となっては相槌にしか聞こえない。いっそ醜いとすら思う。
天空の騎士は心・技・体、そして『可能性』を持つ英雄が迎えられる地位である。フォーゲルがその典型で、かつては己の力を高めたいが為にディバインドラゴンに挑み、呪いを受けたのにも関わらず、可能性を考慮されて天空の騎士に迎えられた。フェンリルも例に漏れない。
神に間違いがあるとは言わないが、だからこそスルストが選ばれたことには少なからず疑問が残るのだ。
「こんな夜中にわざわざ呼び出して、いったい何の用なの」
フェンリルがこの場に現れたのは偶然ではなく、スルストが呼んでいると伝令があったからなのだ。
最近の行軍で、フェンリルはかなり疲労していた。
肉体的な疲労ではない。天空の騎士の肉体は、人間よりも遙かに優れている。しかし、それが仇になった。人間の遅々たる行軍速度に合わせるのは、大人が子供の歩く速度に合わせてずっと歩けと言われるようなもので、精神がひどく疲れる。フェンリルは元来そういった気遣いが苦手なので、疲労がより加速された。
天空の騎士たる者が、たかが行軍ごときで人に疲れを見せてはならない。フェンリルは天空の騎士の威厳を守るためにも、早くから床についていた。
そんな折りにスルストからの伝令がやってきた。
スルストはいつもなら用があろうとなかろうと、自らフェンリルの部屋に押しかける。わざわざ呼び出すからには、余程の理由があるに違いない。フェンリルは疲労を押し、気色ばんでやって来たのに、肝心のスルストは呑気に女を口説いている。脱力や軽蔑を覚えない方が無理というものだ。
「フェンリルさんに見せたい物がありマス」
スルストは悪戯っぽく笑うと、持っていたランタンの明かりを消した。周囲が闇に包まれる。
何事か、とフェンリルは身構えた。
天空の騎士はあらゆる能力において人より秀でているが、突然闇の中に放り出されたら視界が損なわれるのだ。
スルストはフェンリルの警戒を解くようにして、ゆっくりと部屋の扉を開けた。すると、扉の隙間から小さく光るものが迷い出た。
「これは……」
部屋の中では小さな光がいくつも踊っていた。
ゆるやかに飛び、時折明滅する。あまりにも澄んだ美しさにフェンリルの口から感嘆の溜息が漏れる。
「蛍……」
「そうデース。今日行軍途中で見つけたから集めて来たんデスよ。中に入ってクダサイ。逃げちゃいマスよ」
「え? ええ……」
スルストはフェンリルの背を押して部屋の中に入れた。
「フェンリルさんとお酒を飲もうと思ったんデスけど、今日は月が出てませんからネ」
「なぜ? 月が出ていなくても酒は酒でしょう」
「いつも月を見ながらお酒を飲んでるじゃありまセンカ」
フェンリルは蛍から目を離してスルストを見つめた。
言われてみれば、フェンリルは窓を開け放って月を見ながら酒を飲むのを好むのだった。
「さすが女好きね。よく覚えていること」
「フェンリルさんの事なら何でも覚えてマスヨ」
スルストはウインクして見せた。
フェンリルはひどく脱力する。
ようやく暗闇に目が慣れたと思ったら、一番最初に目に飛び込んできたのがこれだ。緊張感に欠けること甚だしい。
「フェンリルさん、どうぞ」
スルストは召使いのようにうやうやしく椅子を引く。
仕方なく腰掛けようとしたフェンリルは、鎧を着ているつもりで浅く座ろうとしていたことに気付いて慌てた。しかしスルストはそれさえも見越していたように、絶妙の間で椅子を押し出す。
――まったく、手慣れていること。
スルストが椅子を押し出さなければ、無様に転んでいたところだ。
フェンリルは自分で座るよりもしっくり来る椅子の距離に、呆れながら溜息をつく。
いったいどれほどの数の女にこうしたことか。きっと星の数に匹敵するに違いないのだ。
「どうゾ
」
スルストは給仕のごとく盃にワインを注ぐ。
「……ありがとう」
礼を言うのも癪だったが、蛍の神秘的な光に当てられてしまったのか、素直に口をついて出た。
「きれいね」
「フェンリルさんの方がキレイですよ」
「口の減らない男ね」
一気にワインを飲み干すと、フェンリルは中空に瞳を彷徨わせた。
――空気が、重い。
重いというよりは、空気が体にまとわりつくような感じだった。涼やかで、適度な水分があって、静かだ。そして生き物の気配に満たされている。
天空ではついぞ感じることのない地上独特の湿った雰囲気にフェンリルはしばし酔った。
「……私達はいつまで地上にいられるのかしら」
自分の言葉にはっとなって、フェンリルは口を閉ざした。
未練がましくて情けない。
「いつまでデショウね」
スルストは茶化すことなく、静かに言う。
「どう思う? ラシュディのこと」
「さあ……あのヤロウのことは分かりまセーン」
「私達の使命はラシュディを止めることよ。分かりませんなんて簡単に言わないで」
睨みながら言うと、スルストはいつものように軽薄な笑顔で笑う。
「すぐに帰れますヨ。みなさん頑張ってますし」
「地上の動乱は人間の手に委ねる。神がそうお決めになったのに、私達は何をしているのかしらね」
「ミカエラさんは神がお選びになった勇者デスヨ? 手を貸すのがワタシたちの役目デス」
「少しはまともなことを言うじゃない」
「フェンリルさんに褒められると照れちゃいマス」
「褒めてないわ」
スルストの悩みのない笑顔を見ているのが嫌になって、フェンリルは顔を逸らした。
蛍が舞っている。
熱のない純粋な光は、心に染みた。
地上は美しい。
醜いものを飲み込みながら常に胎動し、生まれ、また死んで行く。かつて自分がこの輪の中にいたのが嘘のようだ。
天空の島に住む人々も地上の人間に比べれば長寿とはいえ、やはり生命の螺旋の中にある。はかなく、貴い。
神に選ばれ不老の肉体を授かったとき、自分は輪の中からはずれてしまった。それを寂しいと思うのは何故だろう。
永遠というものは、不変であるが故の業を背負うのではないかと思う。
自分だけで完結してしまって、後には何も残せない。残せるのは戦いで生み出したものだけだ。しかし戦い死を撒くもの。摘み取られ、踏みつけられ、失われる。結果的に体制を生み出しても、自分自身は何も生んでいない。此度の戦乱で天空の騎士が担った役割はあくまで助力者。それも、遠くから神に近い座で見下ろしたもの。
ブリュンヒルドを下ろして幾星霜。
待ち続けていた勇者が現れた。勇者のもと、きっと何かが変わると思った。
いや、彼女は変えてくれた。罪に沈み自分を蔑むだけだったのに、自分の決断を愛おしみ、自分に価値を与えてくれた。
でも、哀しい。
私はまだ何も生み出していない。
戦い続けただけだ。奪っただけ。何も生まれていない。
天空の騎士とは一体何なのだろう。
神が定めた聖戦を戦う騎士。分かっている。だから選ばれた。分かっている。
神よ、何故私に心を残されたのですか。いっそ天使のように神の完全な下僕たる存在になった方が楽だった。
蛍がフェンリルの手の甲に留まる。
天空の騎士たる自分が人と関わるのは、人が蛍を捕まえる感覚に似ているのかもしれない。
澄んだ川から生まれ、仄明るく輝いて生を謳歌する存在。美しさや懐かしさに心奪われて捕まえても、すぐに死んでしまう。
解放軍の面々といるのは楽しかった。
自分の罪を消してくれたミカエラが率いている軍だからではなく、彼らの志や生き様はフェンリルに忘れていた活力を取り戻してくれる。このままずっと地上で彼らと過ごしたいと思うこともあった。
でも、いずれ彼らも死んでしまうのだ。
だったら深く関わらない方が良い。天空の騎士になり、不老の肉体を得たときに決めたはずだ。ずっとそうやって過ごしてきた。そうでないと、哀しいから。
自分に『哀騎士』という二つ名を付けた人間が誰だったかは忘れてしまったが、うまいことを言うものだ。
哀しみだけは捨てられなかった。だから、表情を捨てた。そうすれば哀しみは覆い隠されてしまうから。
「フェンリルさん、どうしマシタ?」
脳天気な声が癇に障って、フェンリルは目を逸らしたまま杯を差し出した。
スルストは鼻歌交じりにワインを注ぐ。ワインに満たされ徐々に重くなる盃さえわずらわしく思えた。
ふと、随分の間黙っていたこと気づく。
いつもならとうの昔にスルストはしつこいほど「どうしマシタ?」とまとわりつくはずだ。彼なりに気を使っているのだろうと思い直す。
「スルスト、地上で女を口説いているけどムスペルムにいるたくさんの婚約者たちはどうなってるの?」
「ふられちゃいマシタ~」
頭を掻きながら軽薄そうな笑顔で笑う。
「どうして」
そこまで言ってフェンリルは言葉を飲み込んだ。
スルストはムスペルムの統治者であるし、女達にとっては玉の輿である。
だが、スルストは死なない。老いない。
財産をどうこうというよりも前に、絶対に自分の老いた姿を見られ看取られることになるのが分かっている。いくら納得していても、年老いた自分からスルストの心が他の女に移るのを見るのは耐えられないだろう。中には平気な女もいるかもしれないが、なかなかそんな女はいない。女はかくも情けなく未練がましいプライドに縛られやすい。
そう言えば私も一応女だったわねと、フェンリルは当たり前なことを思い出した。
「フェンリルさんがワタシに興味を持ってくれるなんて幸せデス!」
フェンリルは溜息をつきながら、『氷の』と呼ばれる冷たい視線をスルストに送った。
「そんなコワイ顔しないでクダサイ。フェンリルさんのビューティフルなお顔が台無しですヨ!」
「あなたがそうさせてるんでしょう。あなたが女と長続きしないのは、そういう言葉を誰にでも簡単に吐くからよ。そんな男を信用する女がいると思ってるの?」
「ワタシはジブンの気持ちをオープンにしてるだけデスのに~」
フェンリルはスルストにも聞こえるように大きく溜息をついた。
そう言えば、スルストは特定の女性を作らない。
それは、哀しみを紛らわす方法なのだろうか?
いや、多分この脳天気な男のことだから違う。
スルストは積極的に解放軍の人間と関わろうとしている。どこまでもお気楽で明るい彼は、いつか彼らが死んでしまっても哀しみもしないのかもしれない。その心根の強さがうらやましくもあり、また侮蔑の対象でもあった。
一緒に生きれるのはスルストとフォーゲルだけ。
スルストはオルガナから離れることができなかった自分を思って、時折遊びに来てくれるという優しさすら見せてくれたのに。それでも相反する感情がわだかまって心が壁を作ってしまう。ずっと長い間そうだったので、壁はフェンリルの心を包む強固な鎧になってしまっていた。
その鎧はもう自力では脱げないほどに重くなってしまっている。
何度目かの溜息をつきながら、フェンリルは横目でスルストを眺めた。
「女性を口説くのはかまわないけれど、弄ぶのはやめなさい。あなたの都合で操って良いほど彼女らの時間は長くないのよ」
すると、スルストは真剣な眼差しでフェンリルを見つめていた。この男の真面目な顔など戦場でもあまり見たことがない。
黒曜石のような輝きの瞳が蛍の明かりを照り返す。
今度はどんな適当な言葉を吐くのだろうと思うとひどく苛立つ。
「フェンリルさんが、罪から解放されて良かったデス」
「そうね」
また話題を逸らす。
やっぱり来てやるんじゃなかったとフェンリルが投げ槍に返事をしたその時、
「やっと貴女と恒久の時を共に生きることができる」
低く、優しく、囁くような声がフェンリルの耳朶を打つ。
その言葉は、確かにスルストの口から出ていた。
だが、口調が違う。まともだ。フェンリルは自分の耳が信じられなかった。
「……スルスト?」
頬杖から顔を上げ、まだ表情を変えないスルストの名を呼ぶ。
まるで知らない男のようだった。
フェンリルの心臓が大きく脈打つ。
その次の瞬間、スルストはいつものようににかっと歯を見せて笑った。
「フェンリルさ~ん、ワインがなくなってマスヨ~」
「ちょっと待って、スルスト!」
「どうしたんデスカ~?」
「今、あなた」
フェンリルがスルストの袖を掴むと、彼は大仰に驚き、そして笑いながらフェンリルの手を包み込もうとした。
つい手を引っ込めてしまう。
「あなた、今、何って言ったの?」
「なんにも言ってませんヨ?」
「嘘」
「空耳ですヨ。下界は音が多いデスからね」
こんな静かな、微風で揺れる草の音すら聞こえそうな夜更けに空耳などあるはずがないではないか。
だって、耳がはっきりスルストの言葉を覚えている。
「そろそろ逃がしてあげマショウ。……可哀想ですから」
立ち上がると、スルストは手の甲を上に向けて右手を空中に捧げた。蛍の小さな光がその上に集まり、スルストの顔を照らし出す。
スルストはとても柔らかく微笑んでいた。まるで何かを愛おしむように。
「行きなさい。もう捕まえまセン。これが最後デスよ」
ふっと手を振ると、蛍が一瞬で消えて暗闇が戻る。微かに聞こえていた羽音も同時に消えた。おそらく元いた場所に瞬間移動させたのだろう。
「スルスト……」
「なんデスカ? フェンリルさん」
「いえ……何でもないわ」
多分、気のせいだ。
スルストとは何千年にも渡る付き合いだが、彼がまともな言葉を吐いた場面など見たことがない。
多分あれは蛍が見せた幻だ。スルストが言ったように空耳だ。
そう思いこもうとしているのに、何度もスルストの言葉が頭の中で繰り返される。
やっと私と……。
あなたは待っていたの?
罪に縛られ咎人としてオルガナに幽閉された私を。いつか罪が消え、咎人ではなく私が私として生きれるようになる日を。
そんな馬鹿な。
スルストはいつもたくさんの人に囲まれて幸せそうにしていた。悩みもなく、憂うべきこともなく、ただ当たり前のように笑っていて。
私は天空の騎士。男でも女でもない。輪から外れた……永遠に失われることのない虚しい蛍火だもの。美しくもなければ、貴いものでもない。儚いからこそいつまでも見ていたいと思うあの蛍火ではないもの。私は天空の騎士なのだから。
だからあり得ない。スルストはそんなふうに、そんなものを待ったりする男ではない。
闇の中、フェンリルはスルストを睨んだ。
ランタンの明かりが部屋に灯る。
『赤炎の』スルストと呼ばれる男が、かけがえのない尊いものを見るように微笑みながらフェンリルを見下ろしている。
いやだ。恥ずかしい。みっともない。
さっきの言葉だって色んな意味に取れるのに。でも。
――ずるいわよ、スルスト。突然に、勝手に手の内に入ってくるなんて。
フェンリルは視線を逸らし、オレンジ色の明かりがこの頬の赤さを誤魔化してくれるように願った。
ろーれる様からの100キリリク、「スルスト様×フェンリル様」です。ろーれる様、リクエストいただいてありがとうございました。スルストの口調が独特すぎて書きにくく、時間がかかってしまいました…。お待たせして申し訳ございません。
「まともにしゃべるスルスト」というのはかなり掟破りだと思います。一言だけですのでお許し下さいませ。
あんまりラブな展開にはなりませんでしたが、確実にフェンリル様の心は動いたかと。