About Episode 5

 伝説のオウガバトルは1993年3月12日に(株)クエスト様から発売されたシミュレーションRPGです。
 ゲームとしての面白さもさることながら、独特の世界観と、緻密にして勧善懲悪では終わらない優れたストーリーでユーザーを魅了し、熱狂的なファンを生みました(わたくしもその一人です)。

 「オウガバトルサーガ」という架空の古代オリエントを下敷きにした剣と魔法のファンタジーで、「伝説のオウガバトル」は全8章予定の第5章に当たります。
 2005年10月現在、第6章である「タクティクスオウガ」と第7章である「オウガバトル64」、「伝説のオウガバトル外伝 ゼノビアの皇子」「タクティクスオウガ外伝」が発売されています。

 「伝説のオウガバトル」発売から10年以上の時を経た今でも根強い人気を誇るのは、ゲーム中にキャラクターの人間的な葛藤が含まれているからではないでしょうか。

 キャラクターごとの戦争の目的は実に様々で、複雑な人間模様が繰り広げられます。
 敵は必ずしも悪ではなく、それぞれが信じる大義や正義があるのだという価値観は当時のゲームにはなかったもので、衝撃を受けました。
 イベントキャラ(顔キャラ)のセリフが少ないために、さらに想像力をかき立てられる実にいいさじ加減になっており、その辺りが今も多くのファンを駆り立てる要因ではないかと睨んでいます。
 また、タロットカードをモチーフにした特殊攻撃魔法などのシステムも魅力の一つです。

 バトルシステムも斬新でした。
 敵ユニットに味方ユニットのアイコンが接触したら戦闘が始まるのですが、プレイヤーはコマンドを入力する必要がないのです。
 キャラクターにはクラスごとに攻撃回数が決められていて、戦闘は自動で進みます。
 ほとんどのクラスは前衛と後衛で攻撃内容が違うので、ユニット内のキャラクターの組み合わせで、ユニットの戦術的な個性が決まります。
 戦闘画面も箱庭的なイメージで描かれていて、一種のノスタルジーを感じさせるビジュアルになっています。

 ゲームシステムは一見簡単です。
 プレーヤーは最初に主人公の性別を選んでゲームをスタートします。
 その後は反乱軍のユニット(1~5人)を率いて、攻めてくる敵のユニットを蹴散らしつつ、未解放都市を解放し、敵本拠地にいるボスを倒せばそのステージはクリアです。
 そのままさくさくステージを攻略して、ラスボスを倒せばゲームクリアです。マルチエンディングなので複数回楽しめます。

 ですが。

 このゲームにはカオスフレームというプレイヤーを思索の迷宮に陥れる恐怖のパラメータが存在するのです。

 カオスフレームとは、民衆による反乱軍の支持率のようなものなのですが、低いと仲間になるはずのイベントキャラが仲間にならなかったり、解放した都市の援助金が少なかったり、エンディングでぶち殺されてしまったりといいことが全くありません。
 中には悪の反乱軍を作り上げて楽しむ超硬派系マゾな方もおられるかもしれませんが、手塩にかけたキャラクターたちを悪者にしたくなければ、そして「タクティクスオウガ」や「オウガバトル64」に続く公式エンディングを見たければカオスフレームを上げなければなりません。

 カオスフレームを上げるにはどうすればいいのか?
 解決策は3つ。
 1.ALI(アライメント)とCHA(カリスマ)の高いユニットで都市を解放する。
 2.特定のカオスフレームが増減するイベントで偽善者的な回答をする。
 3.都市解放時に引くタロットカードでラヴァーズかフォーチュンを引く。
 以上です。

 一番増減が激しいのが1の都市解放です。
 アライメントとはキャラクターの正邪を表すパラメータで、自分よりアライメントの低い敵を倒すと上がります。
 カリスマはキャラクターの魅力を表すパラメータで、自分よりもレベルの高い敵を倒すと上がります。

 それゆえに、善人を気取りたければ雑魚をぶち殺してレベルを上げるというRPGの基本技が封印されてしまうことになります。
 また、上級職にクラスチェンジするには一定のALI、CHAの制限があったりもします。
 私も当初、その矛盾でにっちもさっちもいかなくなってしまって、一度はクリアを諦めました。
 ゲーム雑誌などで挫折度が高いと言われたのはそのせいだったりします。

 それを解決する方法(邪法)が一つあります。

*以下はゲームをプレイした事がない方が読まれると、各ステージ攻略における戦術的な楽しみを失ってしまうおそれがあるのでご注意下さい。

 某攻略本で紹介された方法なのですが、私は最初自力で発見しました(ただの偶然でしたが)。
 それは「偽善者ユニット」と「死神ユニット」に完全に役割分担することです。

 主人公のALIが高くないと仲間に入らないキャラクターがいるので、主人公は必然的に偽善者ユニットに入ります。
 ここにはビショップやセラフィムやパラディンなどALIとCHAが高く、見栄えがいいキャラクターを集めて、ボス戦以外には一切戦闘をしないという鉄の掟を科します。
 カノープス(もしくは汎用キャラの有翼人種)を入れておくと移動タイプが低空になるのでスムーズに行動できます。
 グリフォンやワイバーンを入れて移動タイプを大空にした方が機動力に優れるのですが、「偽善者ユニット」なのであえて見栄えを重視します。これは効率ではなくて、気分の問題です。

 これに対して「死神ユニット」にはプリンセスをユニットリーダーに据えて、リッチ、ヴァンパイアなどの殺傷能力が限りなく高い反則キャラを組み込みます。
 彼らは出撃するやいなや敵ボスの真ん前に陣取って、出てくる敵ユニットを殲滅する役割を担ってもらいます。

 私的には回復は全てアイテムで済ませて、ビショップなどの回復系キャラを削り、超攻撃型ユニットにするのをお薦めします。
 前衛はヴァンパイアかスケルトンナイト、後衛にプリンセス、リッチ、グリフォンを入れると移動タイプが大空になって機動力も抜群です。
 「敵に攻撃される前に殲滅する」くらいの気合いが必要です。

 ちなみに絶対に未解放の都市には立ち寄ってはなりません。
 「死神ユニット」は大抵ALI、CHAともに0の極悪人になってしまうので、未解放都市に立ち寄るとカオスフレームが激減してしまいます。

 クラスチェンジアイテムに余裕があれば、同じような「死神ユニット」をもう一つくらい作っておいて、「エース死神ユニット」が撃ち漏らした敵を殺るのもありです。
 私は彼らを「仕事人ユニット」と呼んでいました。

 さて、これで準備OKです。
 「死神ユニット」が敵ボス前の定位置に陣取ったら、「偽善者ユニット」は都市の解放を開始します。
 あとは頃合いを見計らって「偽善者ユニット」が敵ボスを倒せばステージクリアです。
 以後はこれを繰り返せば楽に勝てます。

 戦術的な面白さには欠ける方法ですが、ストーリーを楽しみたいならこちらがお薦めです。戦闘に追われていると都市解放時の情報などが頭入りにくいので。
 私自身、この方法を採用してからじっくりストーリーを追うことができるようになり、どっぷりはまってしまいました。
 なんだか言い訳めいていますけど…。

<追記>
 ヴァンパイアにクラスチェンジするには「ブラッドスペル」というアイテムをナイトに使えばいいのですが、個人的に誰をヴァンパイアにするかでプレーヤーのサド度(あるいはマゾ度)チェックができるのではないかと思っております。
 ちなみに私はファーストプレイでランスロットをヴァンパイアにしてしまいました…。以来「ブラッドスペル」が序盤で手に入ると、ついランスロットやアッシュをヴァンパイアにしてしまいます。

 また、リッチ(外見はローブを被った「骨」です。悪そのもの)にクラスチェンジするにはゴエティックに「ししゃのつえ」を使ってネクロマンサーにし、ネクロマンサーに「ししゃのゆびわ」を使えば良いのですが、これも同様のチェックができるのではないかと思います。
 私の場合、大抵ギルバルドとウォーレン(たまにライアンも)がリッチになってしまいます…。

<エンディングについて>

 *完全にネタばれです。未プレイの方はご注意下さい。

 エンディングは全14種類です。

ワールド(共通)公式エンディング。新生ゼノビア王国を建国し、トリスタンが国王になり、ラウニィーが王妃になります。主人公はギルバルド、サラディン、アイーシャ、デボネアと共に新たな戦場に旅立ちます。
エンペラー(男)主人公が新生ゼノビア王国国王になります。
エンプレス(女)主人公が新生ゼノビア王国国王になります。
ハイエロファント(男)主人公はゼノビア国王となったラウニィーと結婚します。トリスタンとランスロットはローディスに向けて旅立ちます。
プリエステス(女)主人公はゼノビア国王となったトリスタンと結婚し、ゼノビアの王妃になります。
サン(男)1)アッシュがいる場合、主人公はアッシュと共に新たな戦場に旅立ちます。
2)アッシュがおらず、ランスロットがいる場合、主人公はランスロットと共に新たな戦場に旅立ちます。
ムーン(女)1)アッシュがいる場合、主人公はアッシュと共に新たな戦場に旅立ちます。
2)アッシュがおらず、ランスロットがいる場合、主人公はランスロットと共に新たな戦場に旅立ちます。
チャリオット(共通)主人公は国王トリスタンの元、ゼノビアの将軍になります。
ハングドマン(共通)主人公は戴冠式の夜にトリスタンの命令を受けたランスロットに暗殺されます。
デビル(共通)ゼノビア国王となった主人公はガルフに体を乗っ取られ?ます。
デス(共通)ゼノビア国王となった主人公は暗黒道を手本とし、悪の帝国を築き上げます。
タワー(共通)主人公はゼノビア国王になりますが、1年後ランスロットとラウニィーを従えたトリスタン率いる解放軍に滅ぼされます。
フォーチュン(共通)隠しマップ、ドラゴンズヘブンをクリアしたら見れるエンディングです。主人公は勇者レクサールです。
ジャスティス(共通)SS版オリジナルマップ、サージェム島をクリアしたら見れるエンディングです。ウォーレンの島以前のショートストーリーで、男主人公、女主人公の邂逅です。

 共通のエンディングでも主人公が男か女かによって、セリフの語尾に違いがあったりします。
 そんな細かな部分も魅力の一つです。

<裏技?>
 これはよく知られている事なのですが、ゲームスタート時に主人公の名前を「MUSIC/ON」と入力すると、伝説のオウガバトルで登場する音楽を聴くことができます。
 タイトルからは全く曲が連想できないという、スタッフの方々のステキなセンスを垣間見れます。
 例:「ジジィのいのり」「やばいッス」「サンダー・おおえど・Aチームのマーチ」等

<伝説のオウガバトル関連出版物など>

伝説のオウガバトル/ゲーム

SFC版 株式会社クエスト
PS版  アートディンク株式会社
SS版  リバリーヒルソフト株式会社

伝説のオウガバトル/CD

伝説のオウガバトル全曲集-All Sounds of Ogre Battle- データム・ポリスター
THE ENTRANCE 「伝説のオウガバトル」イメージアルバム データム・ポリスター
Ogre -GrandRepeat-                      データム・ポリスター

伝説のオウガバトル/攻略本

SFC版
伝説のオウガバトル必勝攻略法/双葉社
伝説のオウガバトル必勝攻略法 改訂決定版/双葉社
伝説のオウガバトル 完全ガイドブック/双葉社
伝説のオウガバトル 公式ガイドブック/アスペクト
PS版
伝説のオウガバトル 公式ガイドブック/株式会社ゼスト お薦めです
SS版
サターン版 伝説のオウガバトル オフィシャルマニュアル/アスペクト お薦めです
伝説のオウガバトル コンプリートマニュアル/メディアワークス・主婦の友社

以上が私が所有しているものです。
この他にもオウガ関連の出版物、オウガに影響を与えたであろう出版物・音楽などがたくさんあります。
詳しいサイト様がありますので、興味を持たれた方はそちらへお邪魔してみて下さい。